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「松本さん(仮名)、来月のISO監査までに過去6ヶ月の議事録、すべて誤字脱字なしで揃えてください」── 月例会議終了後、品質保証部長から渡された付箋。営業事務として議事録担当を続けて4年になる39歳の松本さんは、Notta・PLAUD NOTE・tl;dv・Otterという各社サービスの導入比較を求められました。議事録AI市場は急成長しています。自社に最適なツールを選ぶための、現実的な判断材料を整理する必要に迫られています。

スマホで検索するとNotta・PLAUD NOTE・tl;dv・Otterが並びます。「日本語が強いのはどれか・対面会議もカバーできるのはどれか・本当に議事録が楽になるのか」と考えながら、検索バーに「AI議事録 比較」と打ち込みます。

しかし出てくる記事の多くは「無料ツール10選」「英語版レビュー」など、製造業・事務職の業務シーンに紐付かない比較が大半です。製造業・事務職35-50歳が社内会議・客先打合せ・オンライン商談・英語会議の4シーンで選ぶ決定版を書いた記事は多くありません。

議事録AIはもはや一部の先進企業だけの話ではありません。総務省の令和7年版情報通信白書によれば、「メールや議事録、資料作成等の補助」に生成AIを使用していると回答した企業の割合は日本で47.3%(「業務で使用中」の回答)に達しています。議事録係を任される側からすれば、もう「使うかどうか」ではなく「どれを・どう使い分けるか」を決める段階に来ています。

本記事は4社の公式情報と業界比較記事を一次・二次情報として整理した実装ガイドです。ハード派 vs ソフト派という根本的二分軸+ペルソナ別1社選定マップにまとめています。

なお、似たテーマで「AI議事録ツール比較2026:Notta・CLOVA Note・PLAUD NOTEを製造業・事務職が本音で比べた」という記事も当メディアにあります。あちらは無料でまず試したい人向けの入門比較です(Notta・CLOVA Note・PLAUD NOTEの3社・料金とシンプルさ重視)。対して本記事は業務シーン別・ペルソナ別に1社を決め切りたい人向けの決定版です(tl;dv・Otterを含む4社・シーン別の使い分けとハード/ソフト二分軸)。まず無料で触ってみたい人はあちらを、会議の種類ごとに確実な1社を選びたい人は本記事をこのまま読み進めてください。

※本記事は2026年5月26日時点の公開情報をもとに作成しています(2026年7月9日:PLAUD NOTE本体価格・tl;dv/Otterの連携先情報を各社公式サイトで再確認し更新)。プラン・料金は変更される可能性があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

AI議事録ツール比較:4社の基本スペック(2026年7月確認)

ブランド・料金・特徴を一画面で把握できる比較表です。

項目 Notta PLAUD NOTE tl;dv Otter
提供形態 クラウドソフト ハードデバイス+クラウド クラウドソフト クラウドソフト
提供元 Notta(日本系) PLAUD AI(米国) tl;dv(米国) Otter.ai(米国)
初期投資 0円 本体27,500円(税込・セール時22,000円前後になることもあり変動) 0円 0円
月額(個人) 1,317円(Premium) 無料 or 1,400円(Pro年払い) 無料 無料〜
月額(法人) 2,090円/人(Business) 同上 有料プランあり 有料プランあり(Business 19.99ドル/月〜)
日本語精度 98.86%(Notta公式公表値・業界トップクラス) ◎(112言語) △(英語特化)
対面会議 △(スマホアプリ) (ハード持参)
Web会議自動参加 (ボット参加) △(PC側別途) (ボット不要でZoom/Meet/Teamsと直接連携)
話者分離
AI要約・連携 Claude AI連携 / Notion / Slack ChatGPT/Claude等連携 / 要約テンプレ30+ Anthropic社と提携した生成AI要約 ChatGPT/Claude等の外部AIとMCP連携
受賞歴 iFデザイン賞・レッドドット

料金一次出典(2026年7月9日再確認): Notta公式 / PLAUD公式 / tl;dv公式 / Otter公式。PLAUD NOTE本体は執筆時点でセール価格が適用されることがあるため、購入前に必ず公式サイトの表示価格をご確認ください。

詳細な議事録ワークフローはChatGPT議事録自動化(製造業)Teams会議議事録自動化も併せてお読みください。

ハード派 vs ソフト派 ── 根本的な二分軸

4社は「ハード(PLAUD NOTE)」と「ソフト(Notta/tl;dv/Otter)」の2陣営に分かれます。この二分軸が議事録ツール選びの土台です。

ハード派(PLAUD NOTE) ソフト派(Notta/tl;dv/Otter)
対面会議 強い(ハード持参・電源不要) 弱い(スマホアプリで代用)
Web会議 弱い(録音はPC側で別途準備) 強い(ボット自動参加)
録音禁止現場での同意取り 取りやすい(デバイス可視性) 取りにくい(”こっそり感”が出る)
初期投資 27,500円買切(セール時22,000円前後) 0円
5年運用コスト 約11.2万円(本体27,500円+Pro年払い1,400円/月×60ヶ月) 約12.5万円(Notta Business 2,090円×60ヶ月)

5年で見れば総額はほぼ同じ。違いは「対面 vs Web」のどちらが多いかです。製造業の現場リーダー・営業職は対面比率が高くPLAUDが有利です。本社事務職・IT職はWeb比率が高くNotta/tl;dvが有利です。なお、そもそも専用デバイスを買うべきかどうかから迷う人は、「AIボイスレコーダーは買うべき?PLAUD等デバイス型の選び方」で判断軸を確認してから決めることをおすすめします。

ハード派とソフト派の議事録ツール根本二分軸 対面会議とWeb会議と録音同意と初期投資と5年運用コストの比較

4業務シーン別の1社推奨

シーンA:社内会議(月例・週次・日本語のみ)

  • 参加者5-15名・1-2時間・議題多め
  • 推奨:Notta Premium 1,317円/月
  • 理由:日本語精度98.86%・Zoom/Teams/Meetボット自動参加・Claude AI要約

シーンB:客先打合せ(外出・対面)

  • 参加者2-5名・対面・録音同意取りが重要
  • 推奨:PLAUD NOTE 本体27,500円買切(セール時22,000円前後・要公式確認)
  • 理由:ハード持参で同意取りやすい・電源不要・スマホ別保管で安心

シーンC:オンライン商談(Zoom/Teams多用・短時間×多頻度)

  • 営業職・15-30分×1日5本
  • 推奨:tl;dv 無料プラン
  • 理由:無料で無制限録画・不参加でもAI Note取得

シーンD:海外取引先との会議(英語多め)

  • 英語精度が決め手
  • 推奨:Otter
  • 理由:英語議事録で圧倒的No.1

4つの業務シーン別の議事録ツール1社推奨マップ 社内会議はNotta 客先打合せはPLAUD NOTE オンライン商談はtldv 海外会議はOtter

ペルソナ別1社選定マップ

業務比重で推奨が変わります。下表でペルソナを確認して1社を選びましょう。

※業務比重は本記事編集部が製造業・事務職35-50歳の議事録ユースケース時間配分の目安として設定しています。実際の比重は職場により異なります。

ペルソナ 業務比重 推奨1社目 月額
製造業生産管理係長 社内会議80% Notta Premium 1,317円
営業課長(外出多め) 客先対面60% PLAUD NOTE 本体27,500円買切(セール時22,000円前後)
IT・営業事務(Zoom多用) オンライン70% tl;dv 無料 0円
グローバル営業 英語会議50%以上 Otter 有料プラン
議事録係を毎月任される事務職 社内会議+外出半々 PLAUD NOTE+Notta併用 本体+月1,317円

「議事録係を毎月任される事務職」が当メディアの中核ペルソナです。社内会議も外出会議も両方カバーする必要があるため、PLAUD NOTE(ハード)+Notta Premium(ソフト)の2刀流が現実解になります。

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実装:ChatGPTで議事録ドラフトを仕上げる2本のプロンプト

文字起こしテキストを4社いずれかで取得した後、ChatGPT/Claudeに渡して議事録ドラフトに仕上げる工程が共通です。実プロンプトを2本紹介します。「自部署専用に組み立て直したい」と感じたら、AIエージェント設計の型をAI議事録ワークフローから戻ってくると改造の自由度が上がります。

プロンプト①:議事録要約+アクション抽出

あなたは中堅製造業の議事録アシスタントです。
以下の議事録文字起こしを、要約とアクションアイテムに整理してください。

【会議情報】
- 日時・参加者・議題

【文字起こしテキスト】
(NottaやPLAUD NOTEで取得したテキストを貼り付け)

【出力フォーマット】
1. 会議サマリー(200字以内)
2. 決定事項(3〜5項目)
3. アクションアイテム(担当者・期限・優先度)
4. 次回までの宿題
5. 未決事項(次回継続)

【制約】
- 担当者不明は「要確認」と明記
- 期限不明は「次回会議までに」と仮置き
- 解釈に幅のある発言は「要再確認」とフラグ

プロンプト①の出力例(before→after・架空の会議・氏名は仮名)

入力(文字起こし抜粋):

「本日の生産会議ですが、Aラインの歩留まりが先月比で2%低下しています。原因は検査工程のばらつきという意見が出ていまして、来週から検査項目を1つ追加する方向で進めたいと思います。予算については総務の高橋さんに確認してもらう必要があります。次回までに佐藤係長から改善案をもらう約束でしたが、期限は特に決めていません。」

AI出力(ChatGPT/Claude):
1. 会議サマリー:Aラインの歩留まりが前月比2%低下。原因は検査工程のばらつきと推定され、来週から検査項目を1項目追加する方針を確認した。追加コストは総務部の確認待ち。
2. 決定事項:Aラインの検査項目を来週から1つ追加する/追加コストは総務部(高橋さん)に確認を依頼する
3. アクションアイテム:高橋さん(総務)=検査項目追加の予算確認(期限:要確認)/佐藤係長(製造部)=歩留まり改善案の作成(期限:次回会議までに・仮置き)
4. 次回までの宿題:検査項目追加後の歩留まり推移を計測する
5. 未決事項:予算確認の回答期限(要再確認)

このように、AIは「担当者不明」「期限不明」を勝手に埋めず、指示通りフラグを立てて出力します。このフラグ部分こそ、議事録係が最後に人の目で埋める箇所です(後述の落とし穴③を参照してください)。

プロンプト②:議事録の関係者別ダイジェスト

あなたは中堅製造業の議事録アシスタントです。
以下の議事録から、関係者別に「自分に関係する部分だけ」を抽出した
ダイジェスト版を作成してください。

【会議情報】
- 日時・参加者・議題

【議事録本文】
(プロンプト①の出力を貼り付け)

【関係者リスト】
- 営業部 田中課長
- 製造部 佐藤係長
- 品質保証部 鈴木主任

【出力】
関係者ごとに以下を生成:
1. その人が当事者となるアクションアイテム
2. その人が知っておくべき決定事項
3. その人にとっての次のアクション(1つ)

【制約】
- 関係者の名前は議事録に登場した役職・氏名のみ使用
- 推測で「○○さんは知るべき」と判断しない

AI議事録ツール導入の落とし穴

落とし穴 症状 対策
① 録音同意の取り忘れ 客先打合せで黙って録音 冒頭で必ず「録音させていただきます」と一言・PLAUDなら可視性高い
② 機密情報の海外サーバー転送 個人プランで顧客名・売上情報を入力 会社のセキュリティポリシー確認・必要ならBusinessプラン・国内サーバー版を選ぶ
③ AI任せの議事録 出力をそのまま配布→誤訳・誤転記でトラブル 議事録係が最終チェック・特に数値・期限・氏名は必ず確認

特に①は要注意です。録音に関する同意取得は個人情報保護法・会社の規程に従います。録音禁止の現場では使用しないでください。

②の機密情報転送にも法的な裏付けがあります。個人情報保護委員会は、生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合の注意点を示しています。「特定された利用目的を達成するために必要な範囲内であるか」を十分に確認するよう、事業者に注意喚起しています(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」)。経済産業省・総務省のAI事業者ガイドライン(第1.2版)も、AIシステム・サービスに機密情報等を不適切に入力しないよう注意を払うことを利用者の責務として明記しています。会議で扱う議題・数値・取引先名は機密情報や個人情報に該当しうるため、無料プラン・海外サーバーへの入力可否は事前に会社のルールで確認してください。

経営層・現場マネジメントとの接続

議事録AI化が回り始めたら、次は「会議そのものの効率化」「経営判断の速度向上」というステージに進みます。3社比較したChatGPT・Claude・Gemini 完全比較で稟議書・経理を含めた全体最適を検討し、製造業DX全体は中小製造業DXの始め方を参照してみてください。

もっと深く学びたい人へ ─ AI議事録ツールの体系学習

コピペで動かしてみて「自部署の議事録ワークフローを設計したい」と感じた段階で、体系学習の出番が来ます。DMM 生成AI CAMPは無料セミナー予約から始められる体系学習プログラムです。

→ DMM 生成AI CAMPの無料セミナーを予約する(PR)

短期で要点を押さえたい人はUdemyの「ChatGPT × 議事録」「Notta × 業務効率化」関連講座が向いています。

→ UdemyでAI議事録関連講座をチェックする(PR)

まとめ ─ ISO監査までの6ヶ月議事録整備を、業務シーン別の4ツール使い分けで実現する

本記事の要点を整理します。

  • Notta 1,317円/月 → 日本語精度98.86%・社内会議派の決定打
  • PLAUD NOTE 本体27,500円買切(セール時22,000円前後・要公式確認) → 対面会議・客先打合せ派の決定打
  • tl;dv 無料 → オンライン商談多用の営業職向け
  • Otter → 英語会議比率が高いグローバル営業向け
  • 中核ペルソナ(議事録係を毎月任される事務職)は PLAUD+Notta 2刀流 が現実解
  • 5年運用コストはハード派・ソフト派でほぼ同等
  • 録音同意・機密情報・最終チェックの3落とし穴に注意

次のアクション(4ステップ)

  1. 自分の会議比重(社内/客先/Web/英語)を4割合で把握する:マップで確認
  2. メイン1社(または PLAUD+Notta の2刀流)を決める:年契約と月契約の選び分けも検討
  3. PLAUD NOTE 本体を試す or Notta Premium を1ヶ月試用:実機・実画面で判断
  4. Udemyで「ChatGPT × 議事録」を1本受講:3週間後の深堀り

→ PLAUD NOTE 本体27,500円買切モデルをチェックする(PR・価格は公式サイトで要確認)

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来年の今頃、社内会議・客先打合せ・オンライン商談・英語会議の4シーンを、適切なAI議事録ツールで使い分けられる事務職になっているでしょうか。それを決める1ヶ月の準備が、今このISO監査の付箋から始まります。


参考情報(一次・二次ソース・2026年5月26日確認/2026年7月9日料金・連携情報を再確認)
Notta公式 Pricing
PLAUD公式
MiraLabAI PLAUD NOTE料金まとめ2026
tl;dv公式
Otter公式
AIpedia AI議事録料金比較5選2026年4月最新
個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」
経済産業省・総務省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」
総務省「令和7年版情報通信白書」企業におけるAI利用の現状

※本記事は2026年5月26日時点の公開情報をもとに作成しています。プラン・料金は変更される可能性があるため、最新情報は各社公式サイトで確認してください。録音は相手の同意を得る前提で行い、録音禁止の現場では使用しないでください。機密情報の取り扱いは会社のセキュリティポリシーに従って判断してください。

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jitsumuai / jitsumuai.com 運営者

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