AI議事録ツール比較2026:CLOVA Note終了後の乗り換え先とNotta・PLAUD NOTEの選び方

月曜の朝、機械部品メーカーの総務課長・田中さん(47歳)は、スマホでアプリストアを開いていました。去年ブックマークした「CLOVA Noteが無料でおすすめ」という記事を頼りに、検索窓に「CLOVA Note」と打ち込みます。ところが、いくら探しても、目当てのアプリが出てきません。今週も対面2本、オンライン2本の会議が控えています。議事録係は、また自分に回ってきました。

この記事は、田中さんと同じように「消えたツールの代わり」を探している方に向けて書きました。まず「終わったもの・残っているもの」をはっきりさせます。そのうえで、あなたの会議の形に合わせて、今日試す1本を決められるように整理します。

結論を先にお伝えします。無料の定番だったCLOVA Noteはすでに使えません。乗り換え先は「無料で今日試す→月額で伸ばす→ハードに投資する」の3段階で考えると迷いません。順番に見ていきましょう。

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1. 【最初に結論】CLOVA Noteは2025年7月に終了しました

まず、いちばん大事な事実からお伝えします。日本語の議事録アプリとして人気だったCLOVA Note(ベータ版)は、2025年7月31日12時をもって、サービスを完全に終了しました。保存していたデータもすでに削除されています。

段階を追うと、次のような流れでした。

  • 2025年2月4日:新しいノートの作成(録音・アップロード)が停止
  • 2025年7月31日正午:全サービス終了・データ移行期間も終了・データ削除完了

つまり、いま「CLOVA Note 議事録」と検索してアプリを探しても、もう見つかりません。去年までの比較記事の多くは、この終了に追いついていない可能性があります。田中さんが探しても出てこなかったのは、当然だったのです。

乗り換え先:個人向けの直接の後継はありません

正直にお伝えすると、CLOVA Noteの「個人向けの直接の後継アプリ」はありません。ただし、提供元は法人向けサービス「LINE WORKS AiNote」を案内しています。

LINE WORKS AiNote(執筆時点・2026年7月/最新は公式でご確認ください)

プラン 対象 月間の文字起こし
フリープラン 個人でも試せる 月300分まで
有料プラン 法人向け(チーム・ビジネス等) 月100〜1,000時間

フリープランは月300分まで文字起こしできます。ただし、AI要約やWeb会議の録音には対応しておらず、データの保管期間は1年です。有料プランは2025年4月から提供が始まった法人向けの仕組みです。

「個人でとにかく無料で」という使い方なら、後述するNottaの無料プランや、スマホ標準の録音+AI文字起こしも候補になります。ここは第2章で整理します。

CLOVA Note終了後の乗り換え先マップ 2025年7月31日正午に全サービス終了 個人はNottaフリー 法人はLINE WORKS AiNote 対面電話が多いならPLAUD NOTEとNotePin S


2. 迷わないための3段階:無料で試す→月額→ハード投資

ツールが多すぎて選べない、という声をよく聞きます。そこで、いきなり製品名から入るのをやめましょう。「どこまでお金と手間をかけるか」で3段階に分けると、自分の位置がはっきりします。

段階1:まず無料で今日試す

最初の一歩は、お金をかけずに文字起こしの実力を体感することです。Nottaの無料プラン(月120分)や、LINE WORKS AiNoteのフリープラン(月300分)が入り口になります。週1〜2本の短い会議なら、この範囲でも十分に試せます。

段階2:足りなければ月額プランで伸ばす

無料枠では時間が足りない、要約やチーム共有も欲しい。そう感じたら月額プランの出番です。Nottaのプレミアムやビジネスが代表格です。ここで初めて「月にいくらまで出せるか」を考えます。

段階3:対面・電話が多いならハードに投資する

工場の現場、客先での商談、電話での打ち合わせ。こうした「スマホアプリだけでは録りにくい場面」が多い方は、専用のAIレコーダーへの投資が効きます。PLAUD NOTEやPLAUD NotePin Sがこの段階です。

あわせて「会議の形式」で絞る

3段階に加えて、もう1つの軸が「対面かオンラインか」です。ここを掛け合わせると、候補がぐっと絞れます。

  • オンライン会議(Teams・Zoom・Google Meet)が中心 → Nottaのような会議連携ツール、または会議ツール内蔵のAI機能
  • 対面会議・現場の打ち合わせが多い → スマホ録音+文字起こし、または専用レコーダー
  • 電話・外出先が多い → 専用レコーダー

田中さんの場合は「対面2本・オンライン2本」でした。この比率なら、まず無料で文字起こしを試し(段階1)、対面の多さが負担ならレコーダーを検討する(段階3)という順序が現実的です。

AI議事録ツール迷わないための3段階 段階1まず無料で今日試す 段階2月額プランで伸ばす 段階3ハードに投資する 掛け合わせる軸は対面かオンラインか


3. Notta:オンライン会議を自動で記録したいチームに

ここからは、各ツールを段階に沿って見ていきます。まずは月額プランの定番、Nottaです。

NottaはTeamsやZoom・Google Meetといったオンライン会議を、自動で録音・文字起こし・要約できるサービスです。会議にボットを招待しておくと、終了後にテキストと要約が届きます。無料プランがあるので、段階1の「今日試す」にも使えます。

特徴

  • オンライン会議に自動参加:ボットを招待するだけで録音・文字起こし
  • 日本語の精度が高い:専門用語の多い会議でも比較的読みやすい
  • 要約とアクション抽出:「決定事項」「次にやること」を自動でまとめる
  • チームで共有できる:メンバー間で議事録を共有・コメント

料金(執筆時点・2026年7月/最新は公式でご確認ください)

月払いと年払いで金額が変わります。ここを混ぜて比べると判断を誤ります。月払いの金額を基準に、年払いの割引を併記します。

プラン 月払い(税込) 年払い(月あたり・税込) 月間の文字起こし
フリー 無料 月120分(1回3分まで)
プレミアム ¥2,200 ¥1,317 月1,800分(1回90分まで)
ビジネス ¥4,180 ¥2,508 無制限(1回5時間まで)
エンタープライズ 要問い合わせ カスタム

年払いにすると月あたりの負担は下がります。ただし1年分をまとめて支払う契約です。「まず月払いで試して、続けられそうなら年払いに切り替える」と無駄がありません。

こんな方に向いています

  • 週に2〜5回、オンライン会議がある
  • 議事録を複数のメンバーで共有・管理したい
  • すでにTeamsやZoomを使っている

気をつけたいこと

無料プランは月120分までで、週に何本も会議がある方には足りない場合があります。また、Nottaはオンライン会議の連携が主役です。対面中心の方は、次のPLAUDや、会議ツール内蔵のAI機能もあわせて検討してください。


4. PLAUD NOTE/NotePin S:対面・電話・現場に強い専用レコーダー

段階3、ハードへの投資にあたるのがPLAUDです。スマホアプリだけでは録りにくい対面・電話・現場の会話に強みがあります。現在は「PLAUD NOTE」と、2026年に登場した「PLAUD NotePin S」の2機種があります。

PLAUD NOTE

スマートフォンに装着して使うAI音声レコーダーです。録音した音声はクラウドで文字起こし・要約されます。スマホのバッテリーを消費しにくく、対面の複数人の会話や、電話の通話音声も記録しやすいのが持ち味です。

PLAUD NotePin S(2026年3月23日発売)

2026年3月23日に発売された新しいモデルです。物理ボタンを備え、連続で長時間の録音に対応します。ネックレスやクリップなど、身につけ方を選べるのも特徴です。多言語に対応し、外出先でのメモ用途にも向きます。

料金(執筆時点・2026年7月/最新は公式でご確認ください)

機種 本体価格(税込) AIの無料枠
PLAUD NOTE ¥27,500 スターター(無料)月300分
PLAUD NotePin S ¥28,600 スターター(無料)月300分

いずれも本体を購入すると、AI機能のスターター(無料)枠として月300分が使えます。さらに録音・要約を増やしたい場合は、上位のプランに切り替えられます。

なお、時期によってはセール価格で販売されることがあります。ただしセール額は変動するため、この記事では通常価格を基準にお伝えしています。購入前に必ず公式サイトで最新の価格をご確認ください。

こんな方に向いています

  • 工場の現場や社内の対面打ち合わせを記録したい
  • 客先への訪問・商談の記録を残したい
  • 電話での打ち合わせ内容も文字にしておきたい

「本当に自分にレコーダーが必要か」を購入前に見極めたい方は、買う前のチェックポイントをまとめた選び方の記事もあわせてご覧ください。スマホの無料録音で足りる人には「買わなくていい」という判断軸も示しています。

PLAUD NOTEを詳しく見る
田中さんのように対面と電話の会議が多い方にとって、スマホから独立した専用レコーダーは録り逃しを減らす選択肢になります。まず現物の仕様と最新価格を確認してみてください。
→ PLAUD NOTEの公式サイトを見る(PR・アフィリエイトリンク)


5. 会社の標準ツールにAI機能があるかも:Teams・Google Meet

「新しいツールを増やしたくない」という方に、見落としがちな選択肢をお伝えします。すでに会社で使っているTeamsやGoogle Workspaceに、AIで議事録を作る機能が含まれている場合があります。

  • Microsoft Teams(Copilot):Microsoft 365 Copilotの有償アドオンを契約している場合に使える機能です。会議の要約や、決定事項・次のアクションの自動整理ができます。追加費用の目安は1人あたり月額約30ドルです(円建ての正確な金額は公式でご確認ください)。
  • Google Meet(Geminiでメモを作成):対象のGoogle Workspaceプランなどで、会議のメモを自動生成できます。15分〜8時間の会議が対象で、単一の言語のみの対応です。組織のアカウントで使う前提です。

これらは単体で買い足すものではなく、会社が契約しているプランに紐づいています。まずは社内のシステム担当に「うちのプランで議事録のAI機能は使えますか」と聞いてみると、追加の出費なしで解決することもあります。


6. 比較表とユースケース別の結論

ここまでの内容を1枚にまとめます。まず機能で見比べ、次に「どの使い方ならどれか」を確認してください。

比較項目 Notta PLAUD NOTE/NotePin S Teams・Meetの内蔵AI
形態 クラウド(アプリ) 専用レコーダー+クラウド 会議ツールの機能
オンライン会議連携 ◎(自社ツール内)
対面・現場の録音
電話の録音
無料で試せる ○(月120分) ○(本体購入後・月300分) △(会社の契約次第)
月額の目安 無料〜¥4,180 本体¥27,500〜+無料枠 既存プランに追加
向いている人 オンライン会議チーム 対面・電話・現場 追加ツールを増やしたくない人

使い方別のおすすめ

こんな使い方 今日の一歩
まず無料で文字起こしを試したい Nottaの無料プラン(月120分)
Teams・Zoom会議を自動で議事録に Notta
対面・客先・電話・現場が多い PLAUD NOTE/NotePin S
新しいツールを増やしたくない 会社のTeams・Meetの機能を確認

田中さんの「対面2本・オンライン2本」で考えてみます。まずNottaの無料枠でオンラインの2本を自動化しましょう。対面の負担が残るなら、レコーダーを足す。この順序が無理のないルートです。


7. 録音とAI利用で気をつけたいこと(個人情報・社内ルール)

便利さの裏で、忘れてはいけない注意点があります。会議の音声には、社外秘の内容や参加者の氏名など、個人情報が含まれます。AIツールにアップロードするときは、次の4点を確認してください。

1. 録音そのものへの配慮を忘れない(社内ルール・相手の同意)

対面や電話での録音は、参加者が録音に気づかないまま行うと、後々のトラブルや信頼関係の悪化につながることがあります。特に客先との商談・電話でPLAUD NOTEなどのレコーダーやスマホの録音機能を使う場合は、「録音していることを一言伝える」「自社の録音・情報管理ルール(就業規則や情報セキュリティ規程)を事前に確認する」ことをおすすめします。社内会議でも、参加者にAI議事録ツールを使う目的をあらかじめ共有しておくと、後から「勝手に録音されていた」という不信感を避けられます。

2. 個人情報の取り扱いを確認する

会議の録音を生成AIに入力する前に、その利用が目的の範囲内かを確かめましょう。個人情報保護委員会は、生成AIサービスにプロンプトとして個人情報を入力する際の注意を呼びかけています(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」)。ツールのデータ保持期間や、入力内容が学習に使われるかどうかを事前に確認してください。

3. 会社のルールに従う

日本の個人の生成AI利用率は、2024年度の調査で26.7%でした(前年度の9.1%から大きく伸びています)。この数字は総務省の令和7年版情報通信白書で示されています。急速に広がっている一方で、職場の利用ルールが追いついていない場合もあります。まずは社内のガイドラインや上長への確認を優先しましょう。

4. 業務での利用は公的な指針も参考にする

事業者がAIを業務で使う際の考え方は、総務省・経済産業省が公表するAI事業者ガイドライン(第1.2版)にまとまっています。2026年3月に改定された比較的新しい指針です。組織として議事録AIを導入するなら、目を通しておくと安心です。

なお、AIの文字起こしは万能ではありません。固有名詞や社名、金額の聞き間違いが混じることがあります。文字起こしのあとに人の目で直す手順は、AI文字起こしを5分で校正するコツにまとめています。あわせてご覧ください。

現場での日報や報告の自動化に関心がある方は、物流の現場でAIエージェントを使う事例も参考になります。


8. まとめ:今日の会議1本で、無料枠を試してみる

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • CLOVA Noteは2025年7月に終了しました。個人向けの直接の後継はなく、法人向けのLINE WORKS AiNoteが案内されています。
  • 迷ったら「無料で試す→月額→ハード投資」の3段階で考えます。
  • オンライン中心ならNotta、対面・電話・現場が多いならPLAUD NOTE/NotePin Sを検討しましょう。新しいツールを増やしたくないなら会社のTeams・Meetの機能を確認してください。

まずは、いちばん近い会議1本で無料枠を試してみてください。文字起こしの精度を自分の目で確かめると、次に月額へ進むべきか、レコーダーが必要かが見えてきます。田中さんのように「消えたアプリを探して立ち止まる」時間を、もう繰り返さなくて済みます。

AI議事録を使いこなす力は、会議の記録だけでなく、報告書やメール作成にも広がります。ツールの操作だけでなく「AIをどう仕事に組み込むか」まで体系的に学びたい方は、UdemyのAI業務効率化コース一覧から、自分の業務に近い1本を選んでみてください。(PR・アフィリエイトリンク)

腰を据えて生成AIをまとめて学びたい方は、月額制で学び放題のDMM 生成AI CAMPという選択肢もあります(料金・内容は公式でご確認ください)。(PR・アフィリエイトリンク)

なお、「tl;dvやOtterも含めて比べたい」という方もいるでしょう。「社内会議・客先商談・オンライン商談・英語会議のシーン別に1社を決め切りたい」という方もいるはずです。そうした方には、「AI議事録ツール完全比較2026(Notta・PLAUD NOTE・tl;dv・Otter)」が決定版になります。本記事が「まず無料で試したい人向けの入門比較」であるのに対し、あちらは「業務シーン別・ペルソナ別に選び切る」記事です。


この記事の情報は2026年7月時点のものです。各ツールの料金・機能・提供状況は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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